君が天国に行く7日前
最後のお散歩、一緒に行ったね
もう君はほとんど歩くことはできなかったから、ずっと抱っこして行った
いつもの川沿いの散歩道
弱々しくなった君を抱えるぼくは、歩きながらすごく心配だったんだ
もうたぶん自分を支える力もほとんど残ってなかったから
ぼくの腕の中でぐったりしてて、でも君は外を見てるからぼくからは顔が見えなくて
もしかしてもう死んでしまってるのでは……ってドキドキしながら歩いたんだ
そして川沿いのいつもの場所に座って、君がまだ生きてるのを確認してそっと安心したんだよ
君は優しく微笑んでくれたね……いや、そうでもないかな、何も気にしてない顔だったね、ふふ
いつもあったかくてモフモフでいいにおいがして
お日様のぽかぽかしたにおいがしてた
大好きなにおいだった
今でも目を閉じればにおいを感じれるよ
愛は形が見えないけれど
そしてもう君に触れられないけれど
でもずっとそばにいるんだね
ありがとう
これは、3年前に先に天国に行ったぼくの大好きで大切な家族(わんちゃん)宛に当時書いたお手紙。
メモ帳を整理してたら出てきたので忘れないようにここに記しておくね。
君の名前はちょっと変えてチョコボちゃんにもつけさせてもらってるよ。
ずっと一緒なんだ。
とびきりの宝物だよ。
もうちょっとそこで待っててね。